Clubhouse(クラブハウス)ってどうなの?

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話題のアプリClubhouseに参加してみた

Clubhouseとは

2021年1月末か2月頭ぐらいに、テレビでスマホアプリ「Clubhouse」が流行り始めているという情報を流してました。それによると、音声のみのSNSだそうで、コロナ禍リモートの時代にぴったりです。すぐ「これはやってみたいという気持ちになったのですが、なんと招待制。つまり会員から招待されないと参加できません。なんという特権感。このあたり意識高い系の人の心理を巧みにくすぐる感じです。

「Clubhouse」の概要については、すでにWikipediaに項目追加されています。それによれば、サービス開始されたのは2020年4月で、国内では2021年1月23日からβ版がスタートとのこと。また現在はiPhoneアプリのみリリースされていて、Android版は開発中だそうです。

招待してくれる人がいない

そんなわけで私も、とりあえずアプリをダウンロードして準備してみたのですが、招待してくれる人がいません。一週間経過して「メルカリで売ってるに違いない」と調べてみたところ、やはり販売されてました。価格は1000円~3000円ぐらいです。会員になってしまえば2人分の招待権がもらえるとのことで、1人に売れば元はとれる感じ。とはいえ、結果的にはtwitterで募ったところ譲ってくれる人がいたので、それでアカウントを入手できました。

ちなみに、2021年2月6日の午後には「メルカリ」での招待権の販売は規制されたようです(検索に出てこなくなりました)。また、Wikipediaには「2021年2月5日より1人5人まで招待できるようになった」とありますので、遠からず、ほしい人には行き渡ることでしょう(ただし、私のアカウントの招待権の数は2021年2月6日の時点では2件でした)。

くみやん
くみやん

twitter界隈で「Clubhouse招待詐欺」が出没しているそうなので、ご注意くださいね。お金が発生するような取引には、絶対応じちゃダメです!

OKロボ
OKロボ

招待してもらうには招待してくれる相手に電話番号だけは伝える必要がある。やっぱり、友達などの信用のある人に招待してもらうのが一番安全ってことだね。

Clubhouseの基本的な使い方

roomに参加する

アプリはいまのところ英語版のみで、日本語表記ではありません。英語力皆無の私にとってはとっつきにくいアプリですが、UIはさほど複雑ではありません。適当にあちこちいじっていれば、だいたい把握できる程度です。基本的には、トップページに3枠ほどroom(部屋)が表示されているので、押せば参加できます。また、一番下に「Explore」というボタンがあります。これをタップすると、さらにroomが表示されるので、この中を探せば日本人が作ったroomを見るけることもできるでしょう。

小さくてわかりにくいExploreボタン

roomに入ると、会員のアイコンがずらっと並んでいて、複数の人の音声がどんどん流れてきます。これを表現するなら、ラジオのようでもあり、三者通話のようでもありという感じです。なので、内容が興味深ければ、ながら的にずっと聞き続けてしまいます。誰がしゃべっているかは、アイコンに枠が点滅するので、それでわかります。このあたりシンプルかつ分かりやすいです。

roomの中の座席順

アイコンは上中下にエリアが整理されていて、上段がspeakers(スピーカーズ:話し手)、中段がフォロワー、下段がそれ以外のaudience(オーディエンス:観客)となってます。また、speakersの中には、アイコンの左下に緑色の*(アスタリスク)がついた人がいますが、こちらはmoderator(モデレータ:司会進行役)となってます。

roomに入った直後はaudienceの末端に自分のアイコンが表示されます。座席の位置までは指定できず、なすがままです。あとはそこで聞き専に徹していましょう。もしspeakersとして参加したくなったときには、右下に手の形の「挙手」アイコンがあるので、これをタッチしますします。moderatorの許可が下りるとspeakersに昇格します。あるいはmoderator側から参加そ呼びかけることもできるので、それに応じることでspeakersに昇格となることもあります。

speakersになってもしゃべらない(しゃべれない)場合は、右下のマイクロフォンのアイコンをタッチすることで、ミュートにできます。会話を邪魔しないように自分の声をオフにしたいときや、突然家に宅配便が届いたときなどに活用しましょう。

くみやん
くみやん

マイクを繰り返しON/OFFすることで、拍手を表現するような文化も生まれているようですよ

roomから出たいときには、画面下の「Leave Quietly」をタッチすれば、トップページに戻れます。

Clubhouseの中のコミュニティー

すでにコミュニティーがたくさんある

日本人のroomを物色してみると、すでにがっつりとコミュニティーができていました。特に目立つのは芸能人や有名人のroomです。おしゃべりの上手そうな、こうした方々がspeakersとしてしゃべっていてaudienceを多数従えている、いわゆる公開生放送的な感じですね。同様に、インフルエンサーとおぼしき方々のroomもあって、かなりの盛況ぶりを見せています。

その次に私の目に飛び込んできたのは、専門職や趣味人のroomです。たとえば、医療関係の人のroom、キャンパーのroom、アニメ好きのroomといった感じです。このあたりは「なるほど」という感じですが、他にも思わぬroomがありました。それは宅配スタッフが仕事中におしゃべりをしている、宅配実況生中継のroomです。宅配スタッフの仕事は、ある意味非常に孤独な現場と言えますので、本人たちにとってみれば仕事をしながらコミュニケーションが図れるツールとして活用しているようです。一般のaudienceにとっても「いまこの時も、一生懸命働いている人がいるんだな」といった暖かい目になってしまいますし、少しは寂しさも紛らわすことができそうです。

意を決してspeakersに参加してみた

そんなこんなで、私もspeakersとして参加してみたいという欲求が高まってきました。しかし、すでにaudienceが多数のroomに突撃しても、弾んでいる会話の中に入れる気がまったくしません。人気のroomは会話がひっきりなしに飛んでいて、まったく隙がないからです。困っていたところ、moderatorが一人いるぐらいの、まだ出来立てのroomを発見。こちらにお邪魔させてもらうことにしました。

最初に見つけたのが「糖尿病についてなんでも答えるよ」といった趣旨のお医者さんのroomです。roomに入るとmoderatorのお医者さんが声をかけてくれたので、挙手して参加。病気の話ではなく「Clubhouse」に初めて参加して、まだよくわからない、といったことを伝えて、いろいろ教えていただきました。2人でしゃべっていると、そのうちaudienceが参加。speakersに引き入れてみると、やっぱりお医者さん。そこから医学的な話になっていき、まるで医学学会にでも参加している気分で盛り上がりました。これはおもしろい。

次に見つけたのは「ママキャンプ」というroom。moderatorは、やはりキャンプ好きのママさんでした。同様に「Clubhouse 今日参加しました」と伝えて情報収集。彼女も始めて1週間程度ということで、いまは手探り状態で試している状態のようでした。そういうしているうちに、別のママキャンパーがやってきて、キャンプ話で盛り上がる展開に…。キャンプの知識に乏しい私は、もはや女子会に参加している、ただの聞き専になりさがりました(笑)。

Clubhouse(クラブハウス)は善か悪か?

Clubhouseのおすすめポイント

そんなわけで、音声SNSのおもしろみを十分堪能した一日になりましたが、やはり急激に人気を集めている新コンセプトのサービスなので、世間的にも評価が分かれているようですね。まずおもしろいところ、メリットをまとめると次のような感じです。

・音声のみというのがとにかく楽で、会話好きの人はアドレナリン出まくり

・講演会のようにも使えるし、三者電話のようにも使えるしで、適応範囲が広い

・世界中の人と、いつでもどこでも議論に花を咲かせることができてエキサイティング

・アプリ内では音声の記録ができないので、ログで炎上するようなことがない

「アプリ内では音声の記録ができないので、ログで炎上するようなことがない」について興味深い話を聞きました。マスコミ記者が「Clubhouse」の内容を記事にしたことがあったそうです。これが規約違反となりアカウント削除されたのだとか。噂レベルなので本当かどうかわかりませんが、なにげに真実味を感じます(ただ、該当するマスコミ記者の特定なんてできるの? って思いますが…)。

Clubhouseの心配なトコロ

一方、心配なところやデメリットは、次のようなものがあります。

・依存性が高く、はまるととにかく時間がとられてしかたない

・音声コミュニケーションはマインドコントロールしやすく犯罪に発展しやすい

・人を集めやすいので、詐欺まがいの商法の温床になる可能性がある

・退会するのに英文での申請が必要らしいなど、システム上めんどうなことがありそう

Clubhouseの今後と期待

もっとも評価が分かれるというのは、定着するための大事なファクターです。スタートしてまだ日も浅いうちに、これだけの話題になっているということは、生き残る可能性が高いし、事実急速に成長していることは間違いありません。したがって「Clubhouse」の未来は、サービス提供者がどれだけ調整してくるかと、どれだけ参加者が質の高い番組を提供していけるかにかかっていると言えるでしょう。とはいえ、好奇心の強い私がこの時点で参加して、ちょっと興奮してしまっていることが、アプリ自体のポテンシャルをすでに物語っていることになります。今後も、Clubhouse(クラブハウス)の動向には注目していきたいと思います。

くみやん
くみやん

毎日のようにニュースにもなっているし、世間的にも爆発的勢いで広まっているようですよ。

OKロボ
OKロボ

本当に浸透するのは、アプリが日本語化されるときかもしれないね。今はベータ版らしいけど、正式版になったときがそのときかもしれない。楽しみだね。

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